若い社会人ほど、お金の知識が必要な理由

目次

~令和7年度予算から見える、日本の家計簿と私たちの未来~

目次

  1. 日本の「家計簿」を見てみよう
  2. 私たちの暮らしを支える社会保障費
  3. 意外と大きい借金返済の負担
  4. 税金だけでは足りない現実
  5. なぜ若い世代に関係があるの?
  6. 今日からできる2つのこと
  7. まとめ
  8. 次回予告「赤字国債って何?」

日本の「家計簿」を見てみよう

私たちが毎月のお給料で家計をやりくりしているように、日本という国にも1年間のお金の計画があります。

令和7年度の一般会計予算は、115兆1,978億円。

「115兆円」と聞いても、なかなか実感がわきませんよね。

そこで今回は、日本の予算を年収500万円の家庭に置き換えて考えてみましょう。

もし年収500万円の家庭があったとして、年間の支出は約660万円。

足りない約160万円は借り入れで補っている計算になります。

さらに、そのうち約125万円は過去の借金の返済や利息の支払いに使われています。

こうして家計に置き換えてみると、日本の財政状況が少し身近に感じられるのではないでしょうか。

※記事内の図解も参考にしながらご覧ください。


私たちの暮らしを支える社会保障費

国の支出で最も大きな割合を占めているのが社会保障費です。

医療や年金、介護など、私たちの生活を支える大切なお金ですね。

令和7年度予算では、

  • 社会保障費:38兆2,938億円(33.2%)

となっています。

さらに、国が自由に使える一般歳出に限って見ると、その半分以上が社会保障費に使われています。

高齢化が進む日本では、今後も大きなテーマの一つになりそうです。


意外と大きい借金返済の負担

予算の中で次に大きいのが国債費です。

これは過去に発行した国債(借金)の返済や利息の支払いに使われるお金です。

  • 国債費:28兆2,179億円(24.5%)

実は予算の約4分の1がここに使われています。

その中には利息の支払いだけで10兆円以上が含まれています。

住宅ローンを組んだことがある方なら分かると思いますが、借りたお金だけでなく、利息も長く付き合うことになります。

国も同じような状況にあると考えると、少しイメージしやすいかもしれません。


税金だけでは足りない現実

では、国のお金はどこから入ってくるのでしょうか。

主な収入は、

  • 消費税
  • 所得税
  • 法人税

です。

しかし、それだけでは予算全体をまかなうことができません。

不足分は「公債金」と呼ばれる借り入れで補っています。

公債金とは、国が発行する「国債」を購入してもらうことで集めるお金です。

私たちが住宅ローンを組むように、国も必要なお金を借りているということですね。

令和7年度予算では、

  • 公債金:28兆6,471億円(24.9%)

となっています。

つまり、国の収入の約4分の1は借り入れによって支えられているということです。


なぜ若い世代に関係があるの?

ここまで読むと、

「なんだか難しい話だな」

と思うかもしれません。

でも、これは決して遠い世界の話ではありません。

私自身、社会人として働く子どもたちと、お金の話をする機会が増えました。

「社会保険料ってこんなに高いの?」

「思ったより手取りが少ない…」

そんな言葉を聞くたびに、働くことで初めて見えてくる現実があるのだと感じます。

学生の頃は気づかなかった税金や社会保険料も、給与明細を見るようになると身近な問題になります。

だからこそ子どもたちも、お金について学ぶことの必要性を感じ、投資や資産形成について少しずつ勉強を始めているようです^^

投資をする・しないは人それぞれです。

でも、「知ったうえで選ぶこと」は、これからの時代を生きるうえで大切な力になるのではないでしょうか。


今日からできる2つのこと

まずは難しいことをする必要はありません。

私がおすすめしたいのは次の2つです。

① 給与明細を見てみる

毎月なんとなく見ている給与明細。

実は、

  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料

など、多くの情報が詰まっています。

まずは自分がどんな制度を利用し、そのためにどれくらい負担しているのかを知ることから始めてみましょう。

② 資産形成について考えてみる

新NISAやiDeCoなど、将来に向けてお金を育てる制度も整っています。

すぐに始める必要はありません。

でも、「知らないまま」よりも「知ったうえで選ぶこと」が大切です。


まとめ

今回、令和7年度予算を通して日本の家計簿を見てみました。

国の財政にはさまざまな課題がありますが、不安になるために知るのではありません。

現実を知り、自分の選択肢を増やすためです。

働くことはもちろん大切です。

でも、それと同じくらいお金の知識を身につけることも大切な時代になってきました。

まずは給与明細を見てみる。

そして、お金について少し興味を持ってみる。

そんな小さな一歩から始めてみませんか?


次回予告「赤字国債って何?」

今回の記事を書きながら、私自身が気になった言葉があります。

それが「赤字国債」です。

国債と赤字国債は何が違うの?

そもそも国は誰からお金を借りているの?

家計に例えるとどんな状態なの?

次回は、赤字国債について「家計のキャッシング」に例えながら、できるだけ分かりやすく解説してみたいと思います。

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