【最新版】大学費用を支える奨学金と祖父母からの教育資金贈与

目次

導入

大学進学にかかる費用は、国立で約250〜300万円、私立文系で約400〜500万円、理系では600万円以上かかるケースもあります。
家庭にとっては大きな負担ですが、その負担を和らげてくれる制度が「日本学生支援機構(JASSO)の奨学金」と「祖父母からの教育資金一括贈与」です。

今回は、この2つの制度をわかりやすく整理してご紹介します。


日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度

貸与型奨学金

  • 第1種(無利子)
     成績や家計基準を満たした学生が対象。返済時に利息はつきません。
  • 第2種(有利子)
     幅広い学生が対象。借入額を月2万〜12万円の範囲で選べ、利息(上限3%)が発生します。

👉 メリット:進学のチャンスを広げられる
👉 デメリット:卒業後に返済義務がある(特に有利子は負担が大きくなる可能性あり)

給付型奨学金(返済不要)

  • 対象:住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯
  • 内容:授業料・入学金の免除+毎月の給付(自宅通学と自宅外通学で金額が異なる)
  • 特徴:返済不要であることから、利用できるなら最優先で検討すべき制度

👉 近年は給付型奨学金の対象が広がっており、進学希望者へのサポートは年々充実しています。


祖父母からの教育資金一括贈与

大学費用の準備に役立つのが「教育資金一括贈与制度」です。

  • 非課税枠:最大1,500万円まで非課税(うち学校以外の習い事などは500万円まで)
  • 期限:2026年3月末まで延長
  • 使途:学費・入学金・受験料・塾代など教育資金に限られる
  • 手続き:金融機関を通して口座に入金し、領収書等を提出する必要あり

👉 祖父母の資産を有効に使いながら、子や孫の教育を支援できる仕組みです。


FPからのアドバイス

  • 奨学金は“借りすぎ注意”
     卒業後の返済は、就職後の生活費に大きく影響します。借りる前に必ず返済シミュレーションを行いましょう。
  • 祖父母贈与は“相続対策”にもなる
     教育資金としての贈与は非課税枠があるため、相続財産を減らす方法としても注目されています。
  • 組み合わせて考えるのがベスト
     奨学金だけに頼るのではなく、児童手当の積立や祖父母からの支援を組み合わせることで、無理のない資金計画につながります。

まとめ

大学進学の費用は、家庭にとって大きなチャレンジです。
しかし、奨学金制度や教育資金一括贈与を正しく理解して活用すれば、負担を大幅に軽減することができます。

教育費は「知っているかどうか」で大きな差が出る分野です。
ぜひご家庭でも早めに情報を整理し、安心して進学を応援できるよう準備していきましょう。

👉 なお、文部科学省が実施している支援金制度もありますので、最新の情報を公式サイトでチェックしてみてください。

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