第3回|親のお金、どこまで関わっていい?
親の介護や将来のことを考え始めたとき、
多くの人がぶつかるのがこの疑問です。
「親のお金、どこまで関わっていいの?」
通帳を見ていいの?
代わりに手続きしていいの?
そもそも、お金の話を切り出すこと自体が気まずい…。
特におひとり様の場合、
「最終的に頼れるのは自分だけ」と感じやすく、
不安や責任を一人で抱え込んでしまいがちです。
今回は、そんな悩みに対して
**“関わっていい範囲”と“注意が必要なライン”**を
わかりやすく整理していきます。
結論から言うと…
親のお金は、
全部管理していいものでも、
完全にノータッチでいいものでもありません。
大切なのは、
- 今の親の状態
- 判断力がどの程度あるか
- どんな立場で関わるのか
この3点を踏まえて、
段階的に関わり方を考えることです。
関わっていいライン①
元気なうちに「把握する」
親がまだ元気で、判断力もしっかりしているうちは、
まずはお金の全体像を把握することが大切です。
たとえば、
- どの銀行を使っているか
- 年金はどんな種類か
- 保険に入っているか
- 収入と支出の大まかな流れ
ここでのポイントは、
「管理」ではなく「共有」。
この段階で
通帳を預かったり、
暗証番号を聞き出したりする必要はありません。
「何がどこにあるかを知っている」
それだけでも、将来の安心感は大きく変わります。
関わっていいライン②
サポートはOK、代行は慎重に
次の段階では、
親のサポート役として関わることは問題ありません。
✔ してもいいこと
- 一緒に書類を見る
- 手続きに同行する
- 役所や金融機関の説明を一緒に聞く
一方で、注意が必要なのは、
⚠ 親の代わりに勝手に契約する
⚠ お金を動かす判断を、子が単独で行う
善意であっても、
後から「言った・言わない」のトラブルに
発展しやすいゾーンです。
関わってはいけないライン
「権限なし管理」
ここは、はっきり線を引いておきましょう。
- 親の同意なく通帳を管理する
- キャッシュカードを預かる
- 生活費を勝手にコントロールする
たとえ家族であっても、
法的に問題になる可能性があります。
おひとり様の場合、
「私しかいないから…」と
無理をしてしまいがちですが、
一人で背負う必要はありません。
判断が難しくなるサイン
次のような変化が見られたら、
関わり方を見直すタイミングかもしれません。
- 同じ話を何度も繰り返す
- お金の計算ミスが増える
- 詐欺まがいの話が出てくる
- 支払い忘れが目立つ
この段階では、
家族だけで判断し続けるのは限界があります。
制度や第三者の力を借りることも、
大切な選択肢のひとつです。
一人で抱えなくていい
親のお金の問題は、
感情が絡むからこそ難しくなります。
- 家族だからこそ言いづらい
- 近い存在だから冷静になれない
だからこそ、
早めに整理しておくことに意味があります。
「今すぐ管理しなきゃ」ではなく、
「今から準備しておく」
それだけでも、親も子も楽になります。
まとめ|この回で伝えたかったこと
- 親のお金は「全部管理」しなくていい
- でも「何も知らない」のも危険
- 状態に合わせた関わり方が大切
- そして、一人で背負わなくていい
次回予告
次回は、
「親のお金の話、どう切り出す?」
について書いていきます。
「何て言えばいいの?」
「嫌がられたらどうしよう…」
そんな不安に、
やさしく答えていきます。

