「おひとり様」は、特別な人のことではありません
「おひとり様」と聞くと、独身の方や、現在ひとり暮らしをしている方を思い浮かべるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか。
今は配偶者と一緒に暮らしていても、いつか大切なパートナーを見送る日が来るかもしれません。
お子さんがいても、遠方で暮らしていたり、それぞれの家庭や仕事があったり。
親子の関係性によっては、困ったときに気軽に頼れないこともあるでしょう。
つまり、「家族がいること」と「将来、誰かに頼れること」は、必ずしも同じではないのです。
だからこそ、おひとり様の暮らしについて考えることは、今ひとりで暮らしている方だけの問題ではありません。
どんな家族構成でも、どんな環境でも、一度は考えておきたい人生のテーマなのです。
老後のお金より先に考えたいこと
50代になると、老後資金や年金、介護など、将来のお金について考える機会が増えてきます。
「老後資金はいくら必要?」
「年金だけで生活できる?」
「介護が必要になったらどうしよう?」
どれも大切な問題です。
でも、ファイナンシャルプランナーとして、まず考えていただきたいことがあります。
それは、「これから、どんな暮らしをしたいですか?」ということ。
好きな場所で暮らしたい。趣味や旅行を楽しみたい。ペットと穏やかに暮らしたい。仕事を続けながら、社会とのつながりも持っていたい。
そんな理想の暮らしが見えてくると、そのために必要なお金や準備も、少しずつ具体的になっていきます。
お金を貯めること自体が、人生の目的ではありません。
お金は、自分らしい人生を楽しむための手段なのです。
ひとりになっても、安心して暮らせるように
将来の暮らしを考えるとき、お金以外にも準備しておきたいことがあります。
- 住まい:今の家で暮らし続けられる? 住み替えは必要?
- お金:年金や貯蓄で、希望する暮らしを続けられる?
- 健康・介護:病気や介護が必要になったとき、どこに相談する?
- 人とのつながり:困ったときに連絡できる人はいる?
- もしもの備え:医療や財産、さまざまな手続きについて、自分の希望を伝えられる?
これらは、決して不安を大きくするためのものではありません。
むしろ、元気な今だからこそ、自分の意思で選択できることがたくさんあります。
準備は、何歳からでも始められる
「まだ早いかな」
「そのうち考えればいいかな」
そう思う方もいるでしょう。
でも、将来の準備は、何か問題が起きてから始めるものとは限りません。
元気なうちに住まいを見直す。家計や資産を整理する。利用できる制度を知っておく。自分の希望をノートに書いてみる。
そんな小さなことからでも、十分に始められます。
一度にすべてを決める必要もありません。
暮らしや気持ちは、年齢とともに変わっていくもの。その都度、見直していけばいいのです。
終活は、人生を楽しむための準備
「終活」という言葉には、人生の終わりに向けた準備という印象があるかもしれません。
もちろん、もしものときに備えることも大切です。
でも、私はそれだけではないと思っています。
終活とは、これからの人生を、もっと楽しく、もっと自由に過ごすための準備。
自分にとって大切なものを見つめ直し、これからの暮らしを自分で選んでいくこと。
そのために、お金・住まい・健康・介護・人とのつながりを整えておく。
準備ができていれば、将来への漠然とした不安を少しずつ減らし、今の暮らしを楽しむことにも目を向けられます。
おひとり様専門FPとして伝えたいこと
これからは、現在ひとりで暮らしている方はもちろん、将来ひとりになる可能性のある方にも、役立つ情報をお届けしていきたいと考えています。
年金や老後資金のこと。住まいや介護のこと。終活や、もしもの備えのこと。
そして何より、これからの人生をどう楽しむかということ。
家族がいても、いなくても。男性でも、女性でも。それぞれの人生に合った準備があります。
将来の安心を整えながら、今日という一日も楽しむ。
そんな暮らし方を、一緒に考えていけたらと思います。
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