第5回|もしもの時、頼れる人がいない不安とどう向き合う?
親の介護やお金のことを考え始めたとき、
おひとり様の多くが、ふと立ち止まります。
「もし親に何かあったら、全部自分一人でやるの?」
「家族会議なんてできない」
「相談できる相手が思い浮かばない」
この不安は、決して特別なものではありません。
おひとり様だからこそ、自然に湧いてくる不安です。
おひとり様は「全部一人」になりやすい
配偶者もいない。
子どももいない。
兄弟姉妹とも疎遠、もしくはいない。
そんな状況では、
判断・手続き・支払い・決断――
すべてを一人で背負うことになりがちです。
でも、それは
「あなたが弱いから」でも
「準備が足りないから」でもありません。
むしろ、
ちゃんと考えているからこそ生まれる不安なのです。
もしもの時、実際に困りやすいこと
親に何かあったとき、
多くの人が最初につまずくのは、こんな場面です。
- 入院や施設の費用をどう支払うか
- どこに連絡すればいいのか
- 書類や手続きは何が必要なのか
- 緊急連絡先に「誰を書くか」と聞かれること
特におひとり様の場合、
「相談しながら決める相手がいない」
という状況が、精神的な負担を大きくします。
だからこそ、全部一人でやらなくていい
ここで、はっきりお伝えしたいことがあります。
家族がいない=一人で抱え込む
ではありません。
家族がいなくても、
頼れる制度や第三者は存在します。
- 専門家
- 支援制度
- 公的サービス
血縁関係がなくても、
「家族の代わり」になれる存在はあります。
頼ることは、逃げではありません。
将来の自分を守るための、立派な選択です。
制度は「知っておく」だけで十分
よく耳にする制度も、
今すぐ理解しなくて大丈夫です。
- 任意後見制度
- 成年後見制度
- 家族信託
- 見守りサービス
大切なのは、
「選択肢がある」と知っておくこと。
必要になったときに、
「そういえば、そんな制度があったな」と
思い出せるだけで、行動のハードルは下がります。
今日からできる小さな一歩
完璧な準備は必要ありません。
今日できることは、これだけで十分です。
- もしもの時を、少しだけ想像してみる
- 不安に思っていることを書き出してみる
- 相談先になりそうな場所を一つ調べてみる
一歩踏み出すだけで、安心は少しずつ増えていきます。
親の介護を考えることは、自分の未来を考えること
親の介護やお金のことを考える中で、
こんな気持ちが浮かんだ人もいるかもしれません。
「じゃあ、自分はどう生きたい?」
おひとり様だからこそ、
親の姿が、将来の自分と重なって見えることがあります。
これまで整理してきた内容は、
親のためだけの話ではありません。
- どんな準備が必要なのか
- 何を知っておくだけで安心できるのか
- 一人で抱え込まなくてもいいこと
それらはすべて、
ご自身の老後を考えるヒントでもあります。
今のうちから少しずつ準備しておくことで、
将来の不安を、安心に変えていくことができます。
まとめ|おひとり様だからこそ、味方を作っていい
- 不安を感じるのは自然なこと
- 全部一人でやらなくていい
- 頼る先は、家族でなくてもいい
- 知っておくだけで救われることもある
おひとり様だからこそ、
一人で抱え込まない選択をしていいのです。
ここまでで、
「おひとり様の親の介護とお金事情」シリーズは、
ひと区切りになります。
このシリーズが、
誰にも相談できずにいた方の
最初の安心につながっていたら嬉しいです。

