「お金の教育って、まだ早いのかな?」
そんなふうに感じる方も多いかもしれません。
でも実は、小学生こそ お金との付き合い方を学ぶのに、ちょうどいいタイミング です。
難しい知識や専門用語は必要ありません。
まずは家庭の中でできる、小さな一歩から始めてみませんか?
お手伝いは「働くこと」を知る最初の一歩
たとえば、お手伝い。
おうちのお手伝いをして、「ありがとう」の言葉と一緒におこづかいをもらう。
この体験は、働くことの意味を自然に感じられる大切な第一歩です。
- 自分の力で誰かの役に立つ
- 頑張ったことが認められる
- 行動と結果(対価)がつながる
金額の大小よりも、
「やったことに価値がある」という感覚を持てることが何より大切。
この経験は「自分にもできる!」という自信につながり、
将来の夢や目標を考える力の土台にもなっていきます。
「お手伝いは気持ちでしてほしい」家庭もあるよね
ここで大事なことをひとつ。
ご家庭によっては、
「お手伝いは気持ちでしてほしい」
「家族だから助け合うのは当たり前」
という考え方もありますよね。
それも、とても大切な価値観です。
金融教育は、必ずしも
「お手伝い=お金」 にする必要はありません。
たとえば、
- 日常のお手伝いは “家族の役割” として
- ちょっと特別に頑張った時は “感謝の気持ち” として
こんなふうに 使い分ける だけでも、十分に学びになります。
お金じゃなくても、立派な「対価」になる
「いつもお手伝いしてくれて助かってるから、今日はアイスクリーム買ってきたよ〜」
こういう形でも、子どもにとっては 十分な“対価” になります。
大切なのは、金額ではなく、
「やったことが誰かの役に立った」と実感できること。
お金でなくても、感謝の気持ちはちゃんと伝わります。
「お金だけが価値じゃない」
「誰かが喜んでくれると嬉しい」
そんな感覚が育つのも、とても素敵な金融教育です。
おこづかい帳は「お金を見える化」する道具
次におすすめしたいのが おこづかい帳 です。
ここでぜひ使ってほしいのは、
アプリではなく、100円ショップなどで売っている手書きのおこづかい帳。
手書きには、こんな良さがあります。
- すぐに見返せる
- お金の流れが一目でわかる
- 「書く」ことで記憶に残りやすい
たとえば、こんな内容を書き込めます。
- 〇〇を買うために、いつまでにいくら貯める(目標・目的)
- 今日はいくら使った/何を買った
- 使いすぎたかも…などの反省点
- 次はどうしたいか(作戦メモ)
数字だけでなく、
その時の気持ちや振り返り も一緒に書くことで、
お金は「感情任せに使うもの」ではなく、
「自分で管理できるもの」 に変わっていきます。
「貯める」「待つ」「計画する」を自然に学べる
「このゲームを買うために、今月は〇〇円貯める」
こんな目標を立てること自体が、すでに立派な金融教育です。
- 今は我慢する
- 目的のために貯める
- 計画的にお金を使う
これらはすべて、将来の家計管理や資産形成につながる力。
無理に教え込まなくても、日常の中で自然と身についていきます。
お年玉は、金融教育の大チャンス!
お正月には、お年玉をもらう子どもも多いですよね。
実はこのお年玉、金融教育にとても活かしやすいタイミングです。
ぜひ、もらったお年玉を
「すべて親が管理する」のではなく、
一部でもいいので、お子さま自身に管理させてみてください。
たとえば「1万円だけ」渡して管理させる
たとえば、お年玉の中から 1万円だけ を子どもに渡して、
「この1万円を、次のお年玉まで計画的に使ってみよう」
と伝えてみます。
すると、こんな計算ができます。
1万円 ÷ 12か月 = 約830円
つまり、
月に約830円使える という目安ができるんです。
「計画して使う」を体感できるのがメリット
ここからは、親子で一緒に選択肢を考えてみます。
- 毎週末、学校を1週間頑張った自分へのご褒美でお菓子を買う
- 今月は使わず、来月ちょっと多めに使う
- まったく使わずに貯めて、欲しいものを買う
どれを選んでもOK。
大切なのは、
「自分で考えて、お金を使う(または使わない)」経験です。
この方法のメリットは、
- お金は無限ではないことを知る
- 計画しないと途中で足りなくなることを実感できる
- 我慢する/使う/貯めるを自分で選べる
机の上で教えるよりも、
体感として「計画的に使う力」 が身につきます。
金融教育は「お金の使い方」ではなく「生き方」
お金のことを学ぶというのは、
単に「使い方」を覚えることではありません。
- どう選ぶか・本当に欲しいものは何か
- 何を大切にしたいか
- 目標のためにどう行動するか
これはすべて、生き方そのものにつながっています。
まずは、お手伝いとおこづかい帳、そしてお年玉。
親子で無理のない形から、楽しく始めてみませんか?
次回予告
子どもの金融教育は、一度で完結するものではありません。
次回は、「身近なもので、お金の意識づけ」 をテーマに、
今日からできる具体的な工夫をご紹介します。

